2012年05月03日
cradle 5月号
庄内で発行されているcradleという雑誌をご存知ですか?
庄内の魅力や文化を美しい写真と文章で表現してくれている
素敵な雑誌です。
なんと、そのcradle5月号に槇島ほうきが掲載されました
実はこのお話を頂いたとき、槇島には撮影に使ってもらえるほうきは
一本もなくて
これは、昨年購入してくださった方からお借りしてきたものなんですよ
有難いことです
実は私も槇島ほうきを買うことはできませんでした・・・
今月号のcradleでは、なんと小説「月山」を書いた森敦さんが
特集されています
私は2008年10月3日、「おくりびと」に感動して初めて庄内を訪れるとき
知人の勧めで事前にこの「月山」を読んで来たのでした
その文章が織りなす不可思議な世界
なんとも言えないしっとりとした湿度を感じる空気感
繭の中にいるかのように錯覚させる行間
私は森敦さんの世界に一瞬で引き込まれました
「月山」の舞台となった旧朝日村大網の七五三地区
ここは、なんとも言えない日本の原風景がそのまま残っている
美しく懐かしい場所です
(5月1日大網からの月山です)
そこにある注連寺が「月山」の舞台
このお寺には旅人のころ何度も通いました
「即身仏様はご自分の意志で座っていらっしゃる
だから未だお葬式は挙げていません」というお話を聞き
生きることに不安いっぱいになっていた生徒たちに
生きる意味を感じるには、「死」を考えることが必要ではないかと思ったので
注連寺の即身仏「鉄門海上人」の話をして
それと対比して、脳死や臓器移植に関して考えさせて
2009年夏、生徒たちを連れて注連寺を訪問したのです
(5月1日大網地区の桜)
お堂に上げて頂き、ご住職からお話をしていただき
日本はずっとお寺が学問や知識を学ぶ場所だった
いわば、アカデミアだったと思っているので
どうしても生徒たちをお堂に上げてお話を聞かせたかったんです
(森敦文庫・・今年秋、解体されることとなりました)
庄内には、子供たちに深く大切なことを教え考えさせる題材となるものが
たくさんあります。
この地区の大網小学校は雪のカマクラの中での卒業式が
恒例となっているそうです・・・知らなかった
槇島ほうきが、この森敦さん特集と同じ号に掲載して頂けたこと
不思議なご縁を勝手に感じております
注連寺にある七五三桜・・一本の木に異なる色の花が咲く
そろそろ咲き始めるころです
また、出かけてみようかな
大好きな大網地区へ
Posted by ひろぴ at 23:37│Comments(0)