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ひろぴ
ひろぴ
「おくりびと」に感動していきなり訪れた庄内。庄内の美しさ、庄内人の気高さに魅せられて1年4カ月で20回庄内を旅し、ついに2010年3月庄内に移住。観光協会専門員~ホテル営業室長~大学助教を経て私立高校長になったドラマのような10年間を過ごし、2020年4月に移住生活を卒業した。遠く離れた千葉でも山形・庄内の豊かさに魅せられ、勝手に庄内観光大使活動を繰り広げている。

2012年06月05日

庄内が教えてくれたこと

3年半前、千葉で開講していた塾の教室で、中2の男子生徒から

こう聞かれました

「先生、人は死んだらどうなるんだろう?」

他の男子生徒からもこう聞かれました

「先生、一所懸命勉強しても、将来仕事に就けるのかな?」




10代前半の男子が、生きるということを必死に考えている


そう感じた瞬間でした


この子達に何を教えられるだろう?


教えるのではなく、導くのが大人の役割

私は予約購入して「おくりびと」上映会を自宅のリビングで開きました


「生きること」を知るには「死」を考え、感じなければ始まらない

そう直感的に思ったからです




先日、高2の娘に

「ジェラートモアレのおじちゃんが、娘さんどうしてる?って聞いてたよ」と言うと

「わかったkao18!」

「今の言葉でわかったicon12!」

「私ずっと人の死って何なんだろうと考えていたんだ」

人は誰かの記憶の中にある限り生きているんだね

だから、例え肉体は生きていても全ての人に忘れ去られた時

それは、死を意味するんだと思う」と



まさに、庄内の気候風土が教えてくれたことだと

私もハッとしました

庄内が教えてくれたこと

山形県には庄内を中心に8体の即身仏が祀られています

庄内を訪れる前に森敦氏の「月山」を読んできた私です

最初の来庄時に注連寺を目指したのは当然のことでした


庄内が教えてくれたこと

そこで、ご住職から

「即身仏さまは、ご自分の力で座っておられますので

未だ葬儀はしておりません」と言われ

ちょうど、生徒たちと脳死や臓器移植の問題を考えていた時だったので

稲妻に撃たれたような気がしました




肉体は朽ち果てようとも、人の記憶の中にある限り

生きていると言う事を意味するのではないか?


人から忘れ去られたような気がするとき

人は絶望を感じるのではないだろうか?


だから、虐待の中でも最も非情なものがネグレクトだと言われる



植物の花を3本植え、

1本には毎日「きれいね」と声をかけ

1本には毎日「汚い!」と侮蔑し

1本には何も声をかけない

最初に枯れる花は、何の声もかけない花だと聞いたことがあります



以前ブログで、「庄内の人は気にかけてくれるのが嬉しいkao18」と

書きました

「どうしてた~girl?」

「元気だったか~boy?」と何気なく聞いてくれる近所のおばちゃん

気持ちがほっこりkao1していました



都会ではあんなに人が多いのに寒々として

心がささくれだっていたkao10私です


当初の旅の目的は鳥海山に会いたいという事でしたが

そのうちに、人に会いたくて庄内を旅するようになりました

人が怖くてたまらなかったはずなのに・・・・・







人は人と関わると傷つくことも確かにあります

それでも、人は性懲りもなく人と出会うことを求め

人と関わることを求めます

動物にはそのような志向はないように思えます

なぜだろう???




きっと、人だけが過去形と未来形で物事を考えられるからではないか?


未来形は希望を意味するような気がします

その希望は人と関わることで成就していくということを

人は知っているからじゃないかなと、そう思います



人は人によって傷つき

でも、人によって癒されます



庄内に来て「人っていいな」と思うようになりました


「貴方が思うような良い人ばかりじゃないよ」という人もいます


確かに、イザコザもあります

でも、庄内に来てから体験しているイザコザって

失礼な意味でなく、本当に「かわいいな」って思ってしまうんです

人間臭いな~、温かい人間がここにいるんだな~

ここは、人間が暮らしている土地なんだな~って




こんな庄内に出逢え、庄内に惚れ、庄内に移住できたことを

本当に感謝しています


やっぱり、庄内大好きは止められません




















Posted by ひろぴ at 15:00│Comments(4)
この記事へのコメント
さすがは、思慮深い娘さんですね**

私が、ふとした時に亡き父や恩師や故人の笑顔や話してくれた言葉を思いだす

そして、涙があふれたり温かい気持ちになったり。
時を経て体験を通して、かけてもらった言葉の意味が理解できたり。

そのことが、肉体は、なくなっても生き続けるということなのでしょうね。

ほんの時々ですが、自分の殼の中に閉じこもり、すべてに失望しそうになる時があり、

それでも人から落ち込んでいる時にかけてもらえた一言で、すごーく救われる。

そしてまた、未来に希望を託せるようになる。人間って単純なのか、複雑なのか?

それは、
過去 と未来を考えられる人間だからこそなんですね。

そんな風に 思ったことはなかったので、新鮮な感じがしました。

♪人として人と出会い、人として人に傷つき、それでも人しか愛せない~~♪

そんなフレーズの曲がありましたよね。

思わず、口ずさんでました
Posted by ムーミン at 2012年06月06日 23:42
ムーミンさま

子育て中、ひたすら子供とだけの毎日だった時、

行き詰まる感じ、孤独な感じ、、幸せな子育て中にもかかわらず、そんな感じ

専業主婦の時、傍から見れば、時間もゆっくりあり、恵まれていると思っていたけれど、たまらなく孤独感を感じていた

なぜだろう?と思っていましたが、今回の気づきで、解決しました

人と出会うことがめっきり少なくなってしまうんですね、子育て中って

子供を通しての人間関係のみになってしまう

そういうことだったんだなって思いました

今私がきっと人生で一番イキイキしているのは、毎日いろんな方と出会えるから

ほうきプロジェクトを通して、本当に多くの方と旧知の仲のようになれるから

だから、ほうきは魔法のほうきなんですよね

人と人をつなぐ、魔法のほうき

庄内に移住して、本当に幸せです
Posted by ひろぴひろぴ at 2012年06月07日 22:54
おはようございます。
なんか・・・すごくわかります。
そんな感じだったんだなぁーーーと
私 孤独だったのかもしれません。
いっぱいの人に囲まれているからといって幸せとは限らず・・だからこそ孤独感が増すことってあるんですよね!思いが同じ人と繋がるのが一番なんですよね・・たぶん

結局はそんなことも時間が気付きをくれ大分笑えるようになりました。
だからか 最近は変なもの寄ってこなくなりましたよ!
ひろぴさんに救われました。ありがとうございます

そうそう 週末ホテルリッチさんの御曹司のご結婚式だそうですね
私のいとこが同じ職場で 知り合いがおよばれするんですって・・・って言っていました。
世間て狭いですね^^
Posted by 若おかみ at 2012年06月08日 11:12
若おかみ様

なんか・・すごくわかるな~と思ってくださる方が

一人でも居てくださったら、このブログを心を込めて書いた甲斐があったな~って

つくずく思います

わかる人にしかわからない

それでも人は理解してもらいたがるし

共感してもらいたくなる

それで傷ついたり悲しくなったり、孤独感や疎外感を感じたり

それでも、共感してもらえた時の喜びが忘れられず、心のどこかでやはり求めてしまう

「一人でも分かってくれる人がいればよい!」と思えて

そういう人がいれば、人は本当に強くなれますよね

そんな気がします

それを愛というのでしょうね
Posted by ひろぴひろぴ at 2012年06月16日 10:06
 
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